女性は女性の中で磨かれる ~しなやかに、美しく、たくましく活動します。~ 北海道中小企業家同友会札幌支部 女性経営者部会女性は女性の中で磨かれる ~しなやかに、美しく、たくましく活動します。~ 北海道中小企業家同友会札幌支部 女性経営者部会

2022年6月16~17日 女性経営者全国交流会IN島根

活動報告

3年ぶりでリアル開催ができた島根での女全交。
毎年6月に開催されるこの会では、全国の中小企業家同友会会員が集まって学び、交流できる。そして、参加に合わせて旅も出来る機会です。

今回は出雲大社のお膝元ということで、出雲大社や石見銀山というオプショナルツアーもありました。

コロナ禍ということもあり、1日目は分科会会場に直接入り、懇親会もホテルで全員が集まるのではなく、分科会ごとに地元のお店に分散。初めての試みでしたが、グループ討論した会員さんと改めてじっくり話せるこの懇親会はとても良かったと思います。
また、落ち着いて飲食できるのもいい点でした。

2日目の基調講演は石見銀山に本社を置くアパレル会社「群言堂(ぐんげんどう)」の松場登美氏。群言堂は札幌を始め全国の百貨店にお店をもつ衣服と生活雑貨販売メインの企業です。

茅葺屋根の古家を改修し、オフィスにしています。また、築100年以上の古民家を自分達で長い歳月をかけて修繕し、宿を運営する株式会社他郷阿部家という事業なども行っており、この宿はユネスコのSDGs会議の場所に選ばれ、NHKの人気番組べネシアさんにも登場しました。

足元の宝を見つめて暮らしを楽しむ。周りばかり気にしていると足元がおろそかになる。群言堂では「復古創新」と言って、日本の昔ながら生活文化に光を当て、活かせる物は新しいカタチや美しい循環を生み出し、次世代に伝えるということを理念にしています。茅葺屋根のオフィスもそういうことです。
(経営計画発表会はホテル開催をやめて、和室にコタツとみかんを置いて催しているそうです)
「時間は蓄積できる」つまり、ビンテージという価値がつくという考えを持ち、世の中が捨てたものを拾い集め、新しく活かすことをしています。
「美しい循環」とは、安く使い捨ての物は他国の貧困と労働によって成り立ち、他の不幸の上にある“安い”幸せを求めるのが日本人であるとも厳しくも、その通りであるお話もいただきました。
日本人は足元の宝に気づかない。ダイヤを捨てて、砂利や石を拾っている。
また、この阿部家も廃材になっているものを多用。あちこちで割れて残った摺りガラスをパッチワークのように障子の襖に活用しています。

全てがとても時間のかかる作業ですが、「損か得か」ではなく、自分の志を選ぶかで変わってくると松場氏は言います。

今回の基調講演は、女性の共感をとても得る内容だったのではないかと思います。目先の利益ではなく、次世代までの長い視点で見る経営理念が含まれた講演でした。

最後に松場氏の話の中で、「苦労と不幸は違う。苦労はいつか自慢話になる」とありました。いつか、自慢話のできる経営者になれるといいですね。

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